メンテナンス
メンテナンスのフロー・メニュー
当社は、以下のフローで最適なメンテナンスを支援します。
点検・診断→ | 検討 → | 提案 → | 実施 |
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長年の経験と最新の技術により、的確な診断を行います。 | 現状を十分に把握して改善の内容を検討し、問題点を抽出・評価します。 | システムに応じた改善対策を提案します。 | 専門技術を駆使し、より迅速・的確に施工します。 |
点検・診断 | 目視・ハンマリング・錐などによる不具合状況の把握、木材サンプリングによる残存強度の確認などの総合診断を行い、補修方法を提案します。 |
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補修 | 不具合の程度・範囲、経年程度により最適な補修方法を判定します。 (1)部分補修・・・・・不具合部+隣接材 (2)エリア補修・・・・不具合部+隣接エリア (3)エリア更新・・・・不具合部を含む構造部エリア |
改造 | 構造部材の耐蝕性・耐久性向上、省動力化および環境対応に向けて、各種の改造を施します。 (1)ファンスタック (2)トップデッキ (3)ファン・駆動装置 (4)エリミネーター (5)散水装置 (6)充填物 (7)外壁・ルーバー (8)構造材(ポスト、ブレース、サポート) |
能力増強 | 必要水量・水温度など、各項目の単独・複数にそれぞれ対応します。 (1)ファン・駆動装置 (2)充填物 (3)構造外形寸法の拡張(長さ・幅・高さなど) |
更新(スクラップ&ビルド) | 不具合の程度・範囲、経年程度により更新の必要性を判定します。工事期間、工事時期により、1セルまたは複合セル単位での施工が可能です。 |
不具合が与える影響とその処置
1.主架構(ポスト、ブレース、サポート)
木材腐朽菌による生物的腐食
影響
腐朽により強度低下を起こし、振動・倒壊の原因となる他の健全材への菌の移転による腐朽範囲の拡大
↓
処置
腐朽部材の更新

2.トップデッキ
干割れ 木材腐朽菌による生物的腐食
影響
日常点検時における塔上歩行での踏み抜き、墜落災害
他の健全材への菌の移転による腐朽範囲の拡大
↓
処置
干割れ:防腐液の再塗布
腐食:腐朽部材への更新

3.ファンスタック
バトンの干割れ、浮き上がり・脱落
影響
不法空気進入による冷却能力低下
↓
処置
腐朽・破損部材の更新
バトン浮止金具の取付
FRP製ファンスタックへの改造

4.エリミネーター(元はドリフトエリミネーター)
スペーサー(耐水合板)の剥離・破損によるバトン板の倒れ・脱落
影響
バトン倒れによる空気通過面積減少
保持角度の狂いによるファン動力アップ
飛散ミスト(水滴)の増大
↓
処置
腐朽・破損部材の更新 低ミストタイプ(Hi-V型)PVC製エリミネーターへの改造

5.充填物
木製グリッド:痩せによるたわみ・脱落 ポリグリッド:破損・脱落
影響
性能低下
破損・脱落片の循環ポンプへの巻込み、熱交換器の詰まり発生
↓
処置
部分的な破損・脱落:補充
全体的な痩せ・たわみ:更新
水質により木材の痩せの発生が考慮される場合:木製グリッドからポリグリッドへの改造

6.散水装置
スプレーノズルの詰まり、破損及び脱落 散水管主管・枝管の腐食及び腐食による破損
影響
散水効率の低下による性能低下
↓
処置
スプレーノズル穴の清掃
スプレーノズルの補充
更新または当板補強

7.外壁・ルーバー
スレートの破損、ひび割れ スレート取付釘、ボルトなどの腐食による浮き 水漏れ
影響
不法空気侵入による性能低下
強風、地震などによる脱落
↓
処置
更新
釘、ボルト類の腐食:SUS製による増釘補強または更新

8.ファン・駆動装置
塗装薄利による発錆・破損 油の汚れ、油量不足 ラミネートリングの割れ
影響
アンバランス振動および性能低下
油量不足により減速ギアの焼付け
中間軸の腐食による疲労破壊
↓
処置
定期的な分解整備およびケレン・塗装
腐食のひどい場合は更新

改造例
1.構造材(ポスト、ブレース、サポート)
木製からFRP製へ改造
効果:耐久性アップ、経年による補修費用の低減
2.充填物(スプラッシュタイプ)
木製グリッドからポリグリッドへ改造
効果:耐朽性アップ、耐用年数アップ
3.エリミネーター
木製からPVC製へ改造
効果:耐朽性アップ、飛散水滴捕集効率アップ(対循環水量×0.005%)
4.ファンスタック
木製からFRP製へ改造
効果:耐朽性アップ、経年による補修費用の低減