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新たな海外へのチャレンジ

2009年2月、東芝が米国の電力事業者であるサウス・テキサス・プロジェクト・ニュークリア・オペレーティング・カンパニー(STPNOC)と、日本企業として初めて海外における新規原子力プラント建設に関するEPC契約を締結しました。米国初となる140万キロワット級原子炉「ABWR*」(米国で開発された原子炉形式)2基および原子炉周辺設備の納入、エンジニアリング、建設工事等を含めた全体のプロジェクトで、2016年の稼動を目指しています。当該ABWRについては、日本国内では建設及び安定した運転実績がありますが米国では初となります。IHIグループとしてこの事業に協力し、工事計画の支援を行っています。現在IPCからも以下の2名が参画して協力しています。
建設本部技術統括部工事部の佐々木一成さんと、建設本部計画統括部建設計画部の古家明さんに話をうかがいました。

Q.現在の業務を教えてください。

佐々木 一成 古家 明

佐々木 本来の所属は工事部なのですが、いまは技術統括部から計画をする部隊の方へ応援に行っています。今回の米国プラント計画のサポートのため、IHI横浜にて執務に当たっています。

古家 建設本部計画統括部の建設計画部の所属です。いまは佐々木君と同じ横浜で、主に海外と国内の新設プラントの計画を行っています。

Q.初めての米国進出ということですが、意気込みを聞かせてください。

佐々木 いままでは国内がメインでしたので、海外での技術支援は初めてです。「原子力海外版スタート!」という感じです(笑)。うまくスタートを切って、今後につながっていけばうれしいですね。国内で積み上げてきた経験を生かして、どんどん広がっていったら・・・という思い出取り組んでいます。

古家 IHIグループと東芝グループが日本国内で作ったBWR(沸騰水型原子炉)を海外でやるわけです。日本のやり方を海外に教えながら支援していく仕事ですが、いままで日本でやってきた自分たちの経験と諸先輩方の経験を使って、日本の技術は世界一だという原子力発電所が作れれば良いと思います。

Q.国内との違いは何ですか?

古家 原子力発電所はテキサス州に建設します。建設事務所はテキサス州に設置予定ですが、今はまだノースカロライナにあります。まだ本格的に始まっていないのですが、1週間ほど打ち合わせに現地に行ってきました。やっぱり「言葉」の違いが大きいです。

佐々木 言葉もそうですが、文化の違いも大きいですね。日本人は誰にでも分かりやすいように絵を使って細かく説明資料を準備しますが、米国では技術の漏えいを防ぐため文章中心の資料になります。「文章だけで本当に分かるのか?」と疑問に思うこともあり、戸惑います。

Q.海外にチャレンジする後輩たちにできることは?

佐々木 私たちは、海外の技術者たちからいろいろな技術情報を持っていると思われています。提供した情報を「さすが日本の技術だ。レベルが高い。」と思わせたいですね。そう知らしめることで、これからも仕事が増えていくと思います。

古家 私たちの技術は、国内ではたくさんの競合がいますが、海外ではそうではありません。新たに進出したチャンスを生かして、この技術が世界標準になれるようがんばりたいと思います。